ドクターズインタビュー

東府中病院は女性のライフステージ全体を支える地域の相談窓口

  • 産婦人科
  • 院長

里見 操緒(Misao Satomi)

資格

  • 日本専門医機構認定 産婦人科専門医
  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科指導医
  • 日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
  • 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
  • 新生児蘇生法(NCPR) Aコースインストラクター
  • 日本母体救命システム普及協議会 J-CIMELS ベーシックコースインストラクター
  • ALSOプロバイダーコース受講
  • マンモグラフィ検診精度管理中央機構認定 マンモグラフィ読影認定医師
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構認定 乳房超音波検診判定医師
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会 認定医(周産期)
  • 東京都肝炎コーディネーター
  • 母体保護指定医

専門分野

  • 周産期
  • 女性ヘルスケア

経歴

  • 日本医科大学医学部 卒業
  • 日本医科大学大学院 医学科博士課程 卒業
  • 葛飾赤十字産院 産科第一部長
  • 日本医科大学付属病院 病院講師
  • 平成29年4月1日 医療法人社団新愛会 東府中病院 院長就任
  • 東京都産婦人科医会理事
里見 操緒(Misao Satomi)

東府中病院が目指す医療について教えてください

当院では産婦人科だけでなく、内科、小児科、乳腺外科などを設け、女性のライフステージ全体を支える体制を整えています。

こうした考え方は、開院当初から受け継がれてきたものです。先代院長は「妊婦さんに関わることは、それぞれの専門医が責任を持って診るべきだ」という考えを持っており、乳腺外来も開院当初から設置されていました。

私は院長という立場ですが、現在も外来や病棟で診療に携わっています。病院の方向性を考えるうえでも、現場から離れては気付けないことがあると思っているからです。患者さまと直接お話しすることで、地域の女性がどのような悩みを抱えているのか、今どのようなサポートが求められているのかが見えてきます。

その中でも近年、特に課題だと感じているのが産後のサポート不足です。 出産後の精神的な不安や育児環境の悩み、乳腺炎などの身体的トラブルを抱えながらも、緊急の相談先が分からず困っている方は少なくありません。

そのため当院では、母乳外来や産後ケアにも力を入れています。当院で出産された方だけでなく、地域で困っているすべての方に利用していただける体制を整えています。

女性が人生のどの段階にあっても気軽に相談できる場所であり続けること。それが東府中病院の役割だと考えています。

女性とご家族を支えるうえで大切にしていることは?

産婦人科は女性を診る診療科ですが、実際には女性だけを診ているわけではありません。

妊活ではご夫婦で向き合う必要がありますし、出産後は赤ちゃんやご家族との関わりが欠かせません。さらに、思春期のお子さんを持つお母さまから相談を受けることもあれば、更年期を迎えられた方からの相談に対応することもあります。

そのため私は、患者さまだけでなくご家族も含めて支える視点を大切にしています。

実際、最近は不妊治療の相談でご夫婦そろって来院されるケースも増えています。ご夫婦と向き合うことで、妊娠や子育てに対する異なる考え方や、悩みを共有できることも少なくありません。

また出産後も、「育児は女性が中心に行うもの」という考え方がまだ残っている場面があります。しかし子育てはどちらかが手伝うものではなく、夫婦で協力して取り組むものだと思っています。

女性とご家族を支えるうえで大切にしていることは?

東府中病院が考える「健康」とは何でしょうか?

私たちが考える健康とは、「自分らしく過ごせること」です。病気がないことだけが健康ではありません。自分の体を理解し、自分らしく生活できることが何より大切だと考えています。

そのうえで私は、病気になってから治療するだけでなく、病気を未然に防ぐ「未病」の考え方も大切だと思っています。病気にならないために体を整えたり、不調のサインに早く気づいたりすることも、健康を守るためには欠かせません。

特に女性は、妊娠・出産だけでなく、更年期や年齢とともに訪れる体の変化とも向き合っていかなければなりません。加えて、近年は平均寿命が延びており、更年期以降の期間も長くなっています。その中で少しでも楽しく、自分らしく過ごせるようサポートすることが私たちの役割だと思っています。

また、健康を維持するためには特別なことだけが必要なわけではありません。適度に体を動かすこと、水分をしっかり摂ること、十分な睡眠を確保すること、バランスよく食事をとること。そうした日々の積み重ねが、妊娠や出産、そして将来の健康にもつながっていきます。

だからこそ、体の不調や将来への不安を感じたときには、一人で抱え込まずに相談していただきたいと思っています。健康でいるために何ができるのかを一緒に考えることも、私たちの大切な役割だと考えています。

患者さまとご家族へのメッセージ

患者さまとご家族へのメッセージ

女性のライフステージ全体を診るうえで私が大切にしているのは、患者さま自身が自分の体を理解し、自分で選択できるようサポートすることです。医師が答えを決めるのではなく、選択肢や将来の見通しをお伝えしながら、一緒に考えていく。その積み重ねが納得できる医療につながると考えています。


「受診するほどではないかもしれない」「相談してもいいのだろうか」と迷われている方も多いと思います。しかし、悩みを言葉にして相談すること自体が大切な第一歩です。

検診や検査についても、受けるかどうかは来院してから決めていただいて構いません。ご自身の体について知る機会にしていただければ嬉しく思います。

ご家族も含めて気軽に相談できる地域の相談窓口として、これからも皆様に寄り添ってまいります。お困りのことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。